【ハイビスカスの育て方】冬越し・剪定・植え替え・挿し木を知る!
南国のイメージの花といえば、ハイビスカス。飲み物のグラスに一輪そえれば、たちまちトロピカルな気分になることうけあいです♪
今回はそんなハイビスカスの育て方について、「冬越し」「剪定」「植え替え」などなどを詳しくみていきましょう!
☆この記事の内容です☆
【ハイビスカスってどんな花?】
アオイ科の常緑低木で、熱帯から温帯にかけてが原産です。沖縄市やハワイ州の「州花」でもあり、ハワイでは王朝時代から栽培されていたそうです。いま園芸種として流通しているものはほとんど、5、6種の「ハワイ品種」と、近種のブッソウゲなどをかけあわせて作られたものです。
華やかな花を咲かせますが、多くは1日でしぼんでしまいます。その代わり、花の時期は「5月から10月」と結構長め。でも長期間ずっと咲かせるには日当たりとたっぷりの水、肥料が欠かせません。
3種類のタイプを知っておこう!
品種は数千とも言われるハイビスカスですが、大きく分けて3種類のタイプがあります。
・在来系(オールドタイプ)
最も一般的に出回っているのがこのタイプ。中輪から小輪の花が多く、花付きが良いのが特徴です。比較的育てやすい性質です。
・大輪系(ハワイアン、ニュータイプ)
華やかな大輪で、たくさんの品種があります。しかし暑さと寒さに弱く、やや育てにくいので流通量は少なめ。春と秋に開花します。
・コーラル系
色や形がサンゴ礁に似ているためこの名がつけられました。小さめの花が垂れ下がって咲くタイプです。原種に近く、暑さに強い反面、寒さには弱めです。
大型台風🌀☔接近中(>.<)
大きな被害ありませんように👀🌺ハイビスカス🌺
ハワイアンタイプ
繊細な美(^^)#フラワー#写真好きな人と繋がりたい #写真で奏でる私の世界 #ファインダー越の私の世界 pic.twitter.com/GnloTTzlAG— MASATO ✈まったり運航中~✈ (@MM_FLIGHT) 2018年9月2日
【基本の育て方は‥】
南国の花らしく、日当たりが大好きです。一日中、日が当たる場所で育てましょう。春から秋の成育期は、ぐんぐん水を吸い込みます。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりを。
朝やっても夕方には乾いている場合があるので、こまめにチェックするといいでしょう。成長・開花の時期は肥料もたくさん必要になります。
【実は暑さに弱い⁉︎】
意外な感じがしますが、ハイビスカスは30℃を超える猛暑には弱いんです。「ハワイ産のクセ」に、と言いたくなりますが‥どうしてでしょう?
現地ハワイの夏は、気温は30℃くらいになりますが、「サラッとした貿易風」が吹いているため快適なのです。
35℃を超えるような蒸し暑い日本の夏は、ハイビスカスもぐったりしてしまいます。特に大輪系は耐暑性が弱く、夏は咲きません。風通しの良い場所に置いて、少し遮光してあげるといいでしょう。
また、真夏の日中は水やりをしない方がベター。気温と日射で根が蒸れてしまうのです。水やりは「朝夕の涼しい時間帯」にしましょう。
【冬越しのコツと注意点!!】
逆に冬はどうでしょうか?寒さに弱いので、最低気温が「10℃をきる前」には室内に取り込みましょう。最低12℃以上あれば冬も花をつけることがありますが、一般家庭では冬は休ませた方が良さそうです。室内の日当たりの良いところで、土は乾かし気味に管理します。
暖房の風が当たらないように注意が必要ですが、直接当たらなくても多少のダメージは避けられません。空気が乾燥するので、霧吹きで葉に水をかけてあげましょう。
また、暖房を切って急激に5℃以下になったりすると、1日で枯れることがあります。外出する場合は注意しましょう!
一昨日急にぐったりし、瀕死の状態(の、様に見えたw)ハイビスカス。お花屋さんに聞いたところ
一昨日からの急激な寒さがこたえたのではないかと。室内に入れたら
あっさり復活気味w。私より寒がりなのではwww。 pic.twitter.com/LVauPXc4fy— 水谷早希 (@sakimizutani) 2014年12月4日
【剪定のやりかた】
形を整えたり、栄養を行き渡らせるために枝を切ることを「剪定」といいます。剪定のタイミングは年に2回。
夏の剪定のタイミングは?
成長期に枝葉が茂って混み合ってくると、内部の風通しが悪くなって蒸れたり、日が当たらなくなります。そうなると病気や害虫が出やすくなるので、予防のためにも多すぎる枝は間引きましょう。
混み合っている箇所の枝を付け根からカットします。
冬越し前(準備)のための剪定のタイミング?
寒い冬を乗り切るために、強めの剪定をします。室内に取り込む前の10月末ごろ、元の半分か3分の1くらいの大きさになるようにバッサリと切ります。剪定後の生育のために、数枚の葉は残しておくようにしましょう。
4月ごろになると新芽が出てきて再び成長を始めます。
冬越しのためハイビスカス&プルメリアと外で元気に育ってたパキラを室内に入れてあげた。ハイビスカスはもっと剪定しなきゃいけないみたいなんだけどこれ以上切るのが怖い… pic.twitter.com/R5ojaJXTUd
— りおたん (@tamagoyakitama5) 2018年11月7日
【植え替えのタイミングは?】
ハイビスカスは地上部も根も成長が早く、他の鉢植えより根詰まりを起こしやすい植物です。1〜2年ごと(できれば毎年)に植え替えが必要になります。鉢底をひっくり返してみて、「穴から根がはみ出ている」ようならすぐに植え替えをしましょう。
最適な季節は5〜6月。鉢から抜いた根をなるべく傷つけないようにほぐし、「ひとまわり」大きな鉢に植え替えます。鉢を大きくしたくない場合は、根と地上部を同じ程度に切り詰めてから植え替えますが、その後の生育は回復するまでしばらく鈍くなります。
植え替え後はたっぷりと水やりをし、直射日光を避けた明るいところで休ませましょう。
ハイビスカスも大きくなって根詰まりしてたので大きい鉢に pic.twitter.com/MzYPEzIW4u
— パイオツ番長 (@hikarudayooo) 2017年8月6日
【挿し木はどれくらいがいいの?】
挿し木で増やすことができるのは「在来系、コーラル系」の品種。大輪系は発根させるのが難しく、挿し木には不向きです。
4〜6月、または9月が適期です。手順は‥
①挿し穂を作る
丈夫な枝を選んで10cm程度の挿し穂にします。新芽が出るのは葉っぱが出ている部分なので、必ずつけるようにして下さい。
土に挿す部分の葉はとり除き、残す2、3枚の葉も大きいものは半分にカットしましょう。
②土に挿す
栄養分の少ない土(小粒の赤玉土など)を湿らせ、挿し穂を挿します。2、3日水に挿しておいてから土に挿してもいいでしょう。
③乾かないように管理
土がずっと湿っているように水やりをし、明るい半日陰で休ませます。10日ほどで発根、さらに10日ほどで葉が出てきます。
④鉢上げ
水はけの良い土を使って植えます。成長し始めたら日向に移動させて下さい。
ここでひとつ、挿し木の注意点!!
ハイビスカスの苗や鉢植えは、コンパクトに育てるために生産者さんの所で「成長抑制剤(わい化剤)」を使われていることが多いのが現状です。買ってきたばかりではまだ薬が効いているので、挿し木をするのは2年目以降にしましょう。
今日のハイビスカス
ハイビスカス3号咲きました!小さくてかわいい花。挿し木してからすぐ花を付けるとは凄い!メネデールに浸しておいたのもよかったかも。根が生えてきたか確かめたいけどやめておこう(^^) pic.twitter.com/RxaAGIW0qd— 鈴木岳 ARDEN (@baronarden) 2017年7月27日
ハイビスカスの育て方のまとめ☆
それでは、ハイビスカスの育て方についてまとめます!
①成長期は日当たり、水、肥料がたくさん必要。切らさないように注意!
②日本の猛暑には意外と弱い‥風通しの良い場所へ。
③10℃あれば越冬できる。剪定して乗り切ろう!
④根詰まりしやすいので、1、2年ごとに植え替えしてあげよう!
⑤品種によっては挿し木で増やすことも。根づけばグングン育つ♪
あ〜、ハワイにでも行きたい!!という気分をその場で満たしてくれる、ハイビスカスの一鉢。リクガメさんと一緒にリゾート気分を味わってみてはいかがでしょうか?