リクガメの尿酸の塊が出ない時に知っておきたい3つのこと!?
リクガメさんが尿酸の塊をだしてくれないことついてお届けします。「尿酸の塊?」そうです、通常の尿ではなく、リクガメが排泄する尿酸のことです。
今回は「尿酸とは一体何なのか?」「なぜカメにとって重要なのか?」解説します。さあ、一緒にカメの尿酸について考えていこうと思います!
☆この記事の内容です☆
そもそも「尿酸」って何?
さて、イメージしてみてください。ほとんどの動物は、不要な物質を尿素として排出しますよね。でもカメはちょっとスゴいんです。彼らは尿素ではなく尿酸を排泄するんです。それが何かって?
まあ、尿酸は固体で、あまり水を含んでません。だから、乾燥した環境に住むリクガメにとって当たり前の生理現象なのです。まるでリクガメの体内に組み込まれた節水システムみたいなものです!要はなるべく水分を身体に維持するシステムだと思っておいてください。
カメの尿酸の中身は?
では、カメの尿酸をもっと詳しく見てみましょう。それは主に窒素化合物(タンパク等)を分解したときにできる塊だと思っておいてください。それは白色または少し白色がかった結晶のような物質で、時にはペースト状で排泄されます。
カメの尿酸は水に溶けにくいので、彼らは水をたくさん失わずに排泄することができるんです。これは彼らの自然環境で生き残るために重要な適応能力といってもよいかもしれませんね。
「尿酸」の状態を知っておこう!
リクガメを飼育している方々は、この部分は重要です。リクガメの健康を保つためには、尿酸のレベルを定期的にチェックすることが大切です。尿酸のレベルが乱れると、脱水症や腎臓の問題が発生する可能性があります。
それを予防するためにはどうしたらいいか?それは当たり前ですが「バランスの取れた生活」を提供することです。「清潔な飲み水」を常に用意し、食事には食物繊維を豊富に含む葉物野菜や野菜、草などを与えましょう。
高プリンの食品(臓器肉や貝類など)は控えめにしましょう。もちろん、万能な人工フードを与えてるから大丈夫という風にはならないです。「カルシウム過多・タンパク質過多」という見解もあるからです。こういう食事のバランスを調整していくことによって、尿酸の過剰な生成を防ぐことができます。
どういうのが正常で異常?基準を教えて?
判断の基準はあくまでも参考程度に。
・尿酸がでない(栄養・水分不足の可能性あり)
・尿酸の頻度が多い。(栄養過多の可能性あり)
・柔らかい(下痢気味)
・硬い(ジャリジャリ感は水分不足気味)
柔らかい、硬いは個体差があるため、その他のリクガメさんの状態で判断するしかないです。甲羅が変形している。餌たべない。などです。詳細は過去の投稿へリンクを貼っておきますね。
尿酸代謝を促進するためのポイント3つ!?
カメの健康的な尿酸代謝を助けるための簡単なポイントをご紹介します。
1.水分補給:
水入れを清潔に保ち、常に利用できる状態にしてください。カメが適切に水分を摂取できるように注意しましょう。乾燥地帯に住んではいますが、本気の砂漠のような環境はNGです!
温浴を通して水分補給をさせるというのも1つの選択肢です。
2.食事の工夫:
正しい食事を与えましょう!葉物野菜や野菜、草など多様な食材を提供しましょう。野菜を与える時でも一度水をくぐらせてから与えるなどの工夫をしてみてください。高プリンの食品は控えめにして、カメの尿酸が過剰にならないようにしましょう。
あとは、尿酸が出ない症状が長く続いた時は、水分多めのトマト、キュウリ等を2、3日与えてみて様子などです。
3.快適な環境:
カメに快適な生息環境を提供しましょう。温度のグラデーション、UVBライト、快適な基質などが必要です。これによって代謝が正常に保たれ、尿酸の排泄もスムーズに行われます。
日光浴させたことがないならば、取り入れみてください。日光浴がリクガメに及ぼす影響は大きいですので。
*詳細は前回の記事で「リクガメの日光浴の時間はどれくらいがベスト?」
まとめ
カメの尿酸は、乾燥した環境で生き残るための彼らのスーパーパワーということがわかりました。3つのことをもう一度整えなおしてみてくださいね。
尿酸が出ない時にやることは
1.水分補給を工夫する。
2.適切な食事を工夫する。
3.カメに適した環境を工夫する。
4.尿酸の状態を知って、対応する!
尿酸代謝を健康に保つことができます。人間にも言えますが「ウンチの状態をみれば健康状態がわかる」と言います。人が健康診断をするように、リクガメさんも定期的な獣医の診察も忘れずに。リクガメさんの幸せと健康を守るため、愛情をあげてくださいね^^