フトアゴヒゲトカゲ 飼育

フトアゴヒゲトカゲの飼育・冬の環境は?冬眠させる?させない?

2019/04/26


管理人が「リクガメのロンT&パーカー作ってみた!」

フトアゴヒゲトカゲの飼育・冬の環境の記事です。フトアゴヒゲトカゲを飼育する上で、冬はケージ内の温度を安定させるのが難しい季節となります。

 

フトアゴヒゲトカゲの健康を守るため、冬の温度管理は特に慎重に行っていきたいですね。フトアゴの冬の飼育で気を付ける事とは?

 

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フトアゴヒゲトカゲの飼育で冬に必須なこととは?

外気温に体温が左右される変温動物のフトアゴさんにとって、冬は温度管理をもっとも気を付けたい季節です。ちなみに、フトアゴさんの体温が下がってしまうと

 

・食べ物が消化吸収できなくなり、消化不良を起こす

・冬眠モードに入ってしまい、目覚めなくなる

 

という危険性が高まります。怖いですね(T_T)絶対に避けたいですよね!では、フトアゴさんが安全に冬を越すためにどんなことをしてあげたら良いのでしょうか?って、答えはコレ↓しかありませんよね( *´艸`)

 

 

冬はとにかく保温に気を付けよう!

フトアゴヒゲトカゲのように寒さが苦手な爬虫類の飼育には加温が必須!特に冬は保温器具たちをフル活用して、ケージ内の温度が下がらないように注意する必要があります!

 

・バスキングライトのW数を高めにする

・保温球や暖突、パネルヒーター、断熱材などの保温器具を併用する

 

冬は上記のような工夫をして、ケージ内全体をだいたい20~28℃バスキングスポット35~40℃に保てるよう調節しましょう。(※ベビーちゃんの頃はもう少し温度が高めです)サーモスタット、温度計は必須ですよ('◇')ゞ

 

 

画像引用元:https://ux.nu/lOBgy

 

 

温室を自作する人もいる!

冬の寒さ対策として、爬虫類用の温室を作る飼い主さんも少なくありません。温室と聞くと、植物用のビニールハウスを思い出す人が多いと思いますが、爬虫類の温度管理にもとっても便利なんです(*´▽`*)

 

爬虫類用温室の利点

冷気を遮断することで保温効果が上がる

複数のケージがある場合、温度管理を一括で行うことができる

 

上記でもお伝えした通り、冬はケージ内の温度が下がるのを防ぐために様々な保温器具を使用する必要があります。ましてや複数の爬虫類を飼育している方にとっては、「あっちも保温!」「こっちも保温!」と温度管理に大忙しの季節となりますよね。

 

そこでオススメしたいのが温室!(通販番組のようですが)温室は外気にさらされることなくケージ全体が保温できるため、温度管理が非常にしやすくなるんです!(^^)!

 

 

爬虫類用温室の作り方とは?

では、どうやって温室を作るのか?ですよね。自作でよく見られる温室は(非常に簡単に書くと)下記のような感じです。

 

・メタルラックの中に飼育ケージを丸ごと入れる


管理人が「リクガメのロンT&パーカー作ってみた!」

・メタルラック周りを断熱材や発泡スチロールで囲む

・前面は見えやすいようにビニールシートなどを垂らして塞ぐ

 

 

画像引用元:https://ux.nu/TFqDS

 

温かそうですよね(*´ω`*)爬虫類温室は通販サイトや爬虫類専門店などでも購入可能ですが、それなりのお値段がします。自作はちょっと面倒ですが、その分、購入するより割安に♪

 

実際に爬虫類用の温室を作った方のサイトもいくつか存在しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。例えばこちら↓のサイトはとても参考になります^^

簡易温室作り

 

他にも「爬虫類 温室 自作」などで検索すると色々出てきますので、興味のある方は是非ご覧くださいね。

 

 

 

フトアゴヒゲトカゲは冬眠するってホント?

野生化のフトアゴさんは冬眠をして暖かくなるのを待ちますが、飼育下ではケージ内の温度が一定に保たれているため通常は冬眠しません。しかし、中には飼育下においても冬眠してしまうフトアゴヒゲトカゲもいるようです(;^ω^)

 

画像引用元:https://ux.nu/LLi1R

 

さて、冬眠と聞くと、何も食べないで何カ月もひたすら眠り続ける熊のような感じをイメージしがちですが、ほ乳類と爬虫類では冬眠のスタイルが違うようですね^^

 

哺乳類の冬眠が完全に活動停止(眠り続ける)するのに対し、爬虫類の場合、ずっと眠り続けるわけではないため、正確には冬眠ではなく休眠と呼ばれるそうです('ω')

 

 

フトアゴヒゲトカゲが冬眠するとどうなるの?

では、フトアゴヒゲトカゲの冬眠(休眠)とは具体的にどんな状態になることを指すのでしょう?

 

・バスキング(日光浴)をしなくなる

・餌を食べなくなる。(あるいは少ししか食べなくなる)

・ほぼ寝ている

・気温が低いところにいる

 

冬眠状態になると上記のような行動が見られます。冬眠状態のフトアゴさんは体力温存のため、体温を下げて代謝機能を落とす必要があります。そのため、高温の場所(バスキングスポット)を避け、できるだけ温度の低い場所を選ぶようになるとのこと。

 

画像引用元:https://ux.nu/LLi1R

 

 

餌を食べないのに痩せないのは冬眠の可能性大

餌を食べないと「病気じゃないの?!(;´Д`)」と心配になりますが、冬眠と病気で明らかに違うのは「体重減少の有無」です。冬眠の場合、餌を食べなくてもほとんど体重が減ることはありません。(理由は、体内に貯蔵されるグリコーゲンを分解しブドウ糖に変化させているからトカナントカ・・・)

 

病気の場合、餌を食べないと体重減少が見られます。また、

・ぐったりしている

・痙攣やしゃっくりなどをする

など、餌を食べない以外に何らかの異変が見られたら一度動物病院に診てもらいましょう。

 

 

画像引用元:https://ux.nu/Gh1Ns

 

 

冬眠をしてしまったらケージ内の温度に注意!

フトアゴヒゲトカゲが冬眠してしまったら、体力が奪われないように下記のことに注意しましょう

 

・ケージ内の温度を下げる

・餌を無理やり与えない(強制給餌しない)

 

温度が高いと体力が消耗しやすくなります。バスキングスポットのW数を下げ、ケージ内全体の温度も17℃前後に下げてあげましょう。

※専門書などでよく調べてから行ってください!!

 

餌はいつでも食べられるように用意してあげる必要がありますが、「食べないから」と無理やり食べさせるのは危険です!体温が低いままでは食べたものを消化できないため、消化不良や感染症を起こしてしまう危険性がありますよ(*_*;

 

 

画像引用元:https://ux.nu/CmtIP

 

 

冬眠はさせない方が無難

冬眠は野生の爬虫類たちが生きる術としてしている行為であって、温度管理されている飼育下のフトアゴさんを無理に冬眠させる必要はありません。もし何らかの理由(繁殖目的など)で冬眠させる場合は、正しい知識を得て、危険性もよく調べたうえで行ってください。

 

 

まとめ

フトアゴヒゲトカゲを飼育するうえで、冬は温度管理を最も慎重に行わなければなりません。様々な保温器具の特性をよく理解し有効活用していきたいですね。それでは今回の記事を整理しましょう!

 

①フトアゴヒゲトカゲの飼育に冬は保温が必須。バスキングライトのW数を上げたり、パネルヒーターや暖突、保温球など保温器具を併用しよう。

②爬虫類用の温室は保温効果が高いため自作してる人も多い。

冬眠は危険が伴う為させない方が無難。もし冬眠モードに入ってしまったら、ケージ内の温度を下げるなどフトアゴさんの体力が消耗しない工夫をすること。

 

フトアゴさんが思わず「は~るがき~た~♪」と歌ってしまうくらい、ケージ内を常にポッカポカにしてあげたいですね(*´ω`*)

 

管理人が「リクガメのロンT&パーカー作ってみた!」

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